« 銀河鉄道 | トップページ | 正義ってなんだ? »

2007年11月10日 (土)

原爆投下機長の訃報

ポール・ティベッツ氏死去の記事を読んだ。
故人の持たれていた考えを憶測するのは不謹慎かつ無礼な行為かもしれない。
しかし、あえて記事にしたい。

-引用は2007年11月10日付け朝日新聞国際面より-

(引用開始)
 機長は03年の米紙との会見で語った。「戦争に道徳なんてない。国家紛争の解決の手段としての戦争はなくす道を探すべきだ。」
(引用終了)

故人について、私はマスコミで報道された姿しか知らない。
それは大まかにいって次の2点である。
・広島に原爆を投下した爆撃機の機長
・核兵器の所有/使用を容認する〔幸せな〕米国のシンボル

特にスミソニアンでのエノラ・ゲイの展示方法問題での、原爆投下の正当性を主張する米国退役軍人団体のシンボルとしてのイメージは大きかった。

それだけに、「戦争に道徳なんてない。」という言葉は重要である。
なんで、この言葉をもっと早く言ってくれなかったんだろう。
あるいは、晩年になってこのことに気づいたのかもしれない。
少なくとも、原爆を投下したときには、その行為の正当性を信じていただろう。
しかし、将校であった(退役時の階級は准将)からには、それなりに優秀な人だったのだろうから、おそらく、この考えは早いうちに持っていたのではと感じる。
ただ、組織の縛り、社会の縛りがそれを表に出すのを妨げていたのではないかな…と。
彼が将校として積極的に戦争に関わる立場にあったことを前提とすると、私のような「戦争を知らない者」とは重みが違う。(戦争を知らずに、戦争の準備をさせたがる方がこの国にはいるのが、個人的には非常に残念なので…)

この記事を読まれた方には、日本国憲法と上に引用した彼の言葉を読み比べていただくことを希望する。

日本国憲法第九条  
『日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する』

|

« 銀河鉄道 | トップページ | 正義ってなんだ? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/224266/17034301

この記事へのトラックバック一覧です: 原爆投下機長の訃報:

» 珍しく、やっぱ9条は守るべきだな、などと考える [かめ?]
クラスター爆弾:米が英独加に警告、「条約案、共同作戦に支障」(毎日新聞) 不発弾が市民に被害をもたらすクラスター爆弾について、今年中の条約締結を目指す「オスロ・プロセス」と、北大西洋条約機構(NATO)の双方に加盟する国に対し、米国が「(条約案は)受け入....... [続きを読む]

受信: 2008年3月11日 (火) 13時59分

» 60年じゃ足りないか、足りないよね [そいつは帽子だ!]
こちらにコメントくださったみなさん http://teagon.seesaa.net/article/89840879.html 返事が遅れてしまい申し訳ありませんでした みなさまのお言葉に刺激されて あれこれとあふれ出てくる思いの丈を つらつらと 以下に書きしたためたいと思います コメントくださったみな..... [続きを読む]

受信: 2008年3月20日 (木) 10時55分

« 銀河鉄道 | トップページ | 正義ってなんだ? »