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2008年4月 1日 (火)

啖呵(浅田次郎 天切り松)

久しぶりに本屋に寄った。
平積みの新刊文庫の中からひょいと選んだのが天切り松闇がたり 第4巻 (4) (集英社文庫 あ 36-15)
切れの良い東京言葉で啖呵切ってる。

例えば…
---前掲書85ページより 引用開始---
「善悪は数の多寡で決まるわけじゃありませんぜ。大勢の人間がそうと望むなら、戦争だって善行ですかい。世の中の空気なんてものは、政治家が企んでテレビや新聞が異議なしと言やァ、茶を沸かすより簡単にこしられられるものさ。悪い世間をはっきり悪いと言ってこその善人だ。」
---引用終了---

浅田次郎氏がペンクラブの講演でイラク派兵反対をしていたのは知っていたが、作品でも切れの良い啖呵である。
そう、「多数決」という手段を「民主主義」の本質と取り違えている阿呆な国会議員のいるこの国で、よくぞ言ってくれた。
この小説の舞台は昭和初期だが、まさに現在の状況を示している。
この本は一連の天切り松の中でも、一番この手の啖呵に満ちている。

今のへんてこな状況に鬱屈している人にお勧めである。

なお、前述の阿呆は某与党の幹部(複数)であるが、いちいち発言を記録はしていない(当方そこまで暇じゃない)。当該政党およびその支持団体の構成員は昔からそう主張して恥じることが無いらしい。

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