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2008年6月20日 (金)

息抜き

中島みゆきさんの新DVD歌旅-中島みゆきコンサートツアー2007-が届いた。
初回限定豪華函入りである。

見てみる………

すげ…

「夜会」では、DVDとライブは別物と聞いてはいたけど…
もう、完全に別物。
コンサートツァーの、特定のある日のステージを撮ったものではない。
コンサートツァーという長い日々を一つの作品として捉えて映像化したものというほうが適切だ。
それは正に「中島みゆき」の歌の世界である。

「ライブだぞぉ、コンサートだぞぉ(^^♪」と思っていたら、オープニングの映像から大間違い。
きれいな、そしてどこか懐かしさを覚える屋外の景色が広がる。

曲と曲の間に、モノクロで挟まれる光景…さりげなく挿入される屋外の光景がいい。
ただのメイキングビデオではありえない、ロケハンを重ねて計算されつくした映像がそこにある。
そして、ステージには立つことのない裏方さんたちの景色がいい。
ツァートラックの後部を掃除している人(運転手さんだろうか)が、自分を撮影していることに気付かず通りかかった人と談笑している映像・舞台の建付けを一歩一歩踏み込んで確認している大道具さんの背中…こんな映像がさりげなく入っている。

ステージの映像は、あくまでも楽曲のみに徹している。みゆきさんの独特のオープニング「なっかじまみゆき_でぇす(どっから声が出てるんじゃ?)」も出てこない。もちろん紅白の裏話その他観客を和ませるあの名調子は出てこない。唯一の例外は、エンディングの「重き荷を負いて」の前に語られるお土産言葉
「同じ時代に 生まれてくれて ありがとう」
という静かな語りだけである。
観客の姿も楽曲の場面ではほとんど出てこない。ほとんどが楽曲の最後の拍手だけである(例外はアンコールの最後…正真正銘最後の「背広の下のロックンロール」だけ)。そして、あれだけの拍手の波を、この映像ではさざ波に抑え込んでいる…録音・編集に投じられたパワーの凄さを感じる。

そして、圧倒的なエンディングロール。
夜会のDVDでもそうだけど、アシスタントとか裏方の人たちの名を(たぶん)全部入れてる。
だから、長い。長いけれども、それがみゆきさんの歌の世界である。これを省略するような人の歌なら、私もこんなにのめりこまなかったと思う。
そして、エンディングロールの背景に出てくるのが…観客であり、街を往く人である。
それは、このコンサートツァーが誰によって成り立っていたかを黙示的に語りかけているのだと解釈する。すなわち、このコンサートを作ったのは「製作スタッフ」だけではなく、いわんや「中島みゆき」という存在だけではなく、コンサートチケットを買って入場した観客を含めた、この世界があったからだというメッセージだと考える。

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