« 記憶 | トップページ | 縮図 »

2008年8月16日 (土)

行ってきました

救え・沖縄泡瀬干潟とサンゴ礁の海写真展

行ってきました。
水野さんの講演、意外に判りやすかった。
泡瀬干潟の現状を訴えるだけでなく、御自身の経験に基づく日本の環境保護(破壊)の過去事例をベースにした訴えかけでした。
マスコミなどで流される環境保護団体のイメージにありがちな、しゃかりきなところが無く、それだけに生活実感が伴っている運動であることが想像されます。
水野さんに引っ張り出される形で、さめさんのセッションもありました。

概要メモ
・過去事例
 むつ小川原:
  新全総で巨大開発(自然破壊を伴う)が行われた。得られた教訓は「自然を守ること=地域を守ること」なのだ。
 尾瀬:自然破壊を伴う開発の中止が、地元の声を採りあげた中央の決断でできた。

・泡瀬の自然環境の特徴
 沖縄で既にラムサール条約に登録済の漫湖に比べ、倍以上の鳥類が確認されている。(しかし未登録)
 沖縄県作成の「レッドデータおきなわ」に記載されている絶滅危惧種の貝108種を含む豊かな海洋生物群の存在。
 泡瀬ではサンゴとウミクサが共生している。これは非常に珍しい生態系で、泡瀬と大浦湾(辺野古)だけ。
 98年に発生したサンゴの白化現象が泡瀬では少なかった。サンゴはストレスに弱い生き物で、海水温度の上昇で簡単に白化(死滅)する。
 ダイバーの経験からも泡瀬の海水温は他の地区に比べ低く、海水の入れ替えが活発な地形であるものと推定される。

・現状
 漁業権は既に失われているため、それを以って開発阻止をできない。
 6年前に1次工事が着工して、既に生息する貝類の種類が単純化してきている。
 サンゴは海水温度の変化だけでなく、赤土がかぶっただけでも死んでしまう。今進んでいる1次工事範囲でも、その周辺海域への影響は出る。
 既に進んでいる埋め立て予定地の堤防だけでも湾内の海流に変化が起きているはず。
 沖縄県の外部監査でも、この埋め立てによる経済効果は期待できない。
 事実、埋め立て予定地に建設するはずのホテルは、立候補する企業が無い。

・フリートーク(雑談)
 隣に座っていた方が、泡瀬のご出身だった。
 子供の頃はもっと海の部分が広く、しょっちゅう蛸を採りに行った(そしてとれた)そうである。
 キーワードは「経済性」かもしれない。
 埋め立てに使う浚渫土砂は航路の拡張によるものだが、そもそも航路の拡張自体が無意味なのでは?

---メモ ここまで---
えぇと、あと3日しかありませんが、行かれる人のために…。
入り口はかなり道路から奥になります。「閉めきり」の表示がでていても諦めずに奥に進んでください。
今日は講演会という形でしたが、水野さんや仲間の方は気さくな雰囲気です。
話しかけてみてください。いっぱい説明してくれます。
(今日は講演会が始まるまで、Oさんと1時間近くおしゃべりしてしまった私^^;)。

なお、24日から名古屋で写真展が開かれます。中京地区の方は是非。
あと、8月25日7:00からのNHKで数分間だと思いますが全国放送に乗ります。

当然、署名用紙も準備されてますよ。
◆【署名説明文(写真付)】http://www.awase.net/maekawa/shomeisetumei.pdf
◆【署名用紙】http://www.awase.net/maekawa/shomei.pdf   

|

« 記憶 | トップページ | 縮図 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。絹雲さま。aliceと申します。
写真展の詳細なご紹介ありがとうございます。
私も今度の火曜日午後に行こうと思っています。
そこにいる方に話しかけていいのかどうか迷っておりましたが、このエントリを見て思い切って話しかけてみようと思いました。

また書き込みさせていただきます。

投稿: alice | 2008年8月17日 (日) 16時30分

alice様 はじめまして。
ぜひ、話しかけてみてください。aliceさんの問題意識と違ったものの見え方をするかもしれませんが、それはそれで、見聞を広めるには宜しいかと思います。
なお、カンパ兼でDVDや写真集も売ってます。
(私はDVDとエコツーリズムマップを購入しました)

投稿: とみんぐ | 2008年8月18日 (月) 19時38分

最終日の夕方4時ごろ、やっと行ってきました。
いちばんショックだったのは、リアルな写真で見た、
(今まで絵でしか見ていなかった)泡瀬を丸く囲む細い四角いコンクリートの枠です。
あれは、もう出来てしまっているのですね。

お話した水野さんは、この枠の一部に溝を切れば、内外の水などの行き来が復活し、内部の生態系は保たれる可能性があるといっていた。でもこんな枠ができてしまっただけでも景観は損なわれているように思います。

私もDVDを買いました。

投稿: alice | 2008年8月21日 (木) 19時26分

aliceさん どうも。
そうですね。私もあの囲いの写真を見て驚きました。
さめさんのお話だと、これだけで既に被害が出ていると推定されるとのこと。ただ、未だ埋め立てられたわけではない…そこに活路を見出すべきではないかとも思うのです。矛盾するようですが、少々の破壊なら未だ自然の治癒力にも期待が持てます。自然の治癒力の範囲内で何ができるか…こういうところにこそ科学とか技術の出番があると期待したいのです。

投稿: とみんぐ | 2008年8月22日 (金) 10時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/224266/42187547

この記事へのトラックバック一覧です: 行ってきました:

» 泡瀬干潟関連NEWS (8/16) [リーフチェッカー’さめ’の日記]
泡瀬干潟座り込み現場に大きな変化なし、引き続き続行中です。今日の青山でのトークイベント&スライドショーの様子です。とみんぐさんのレポート「行ってきました」もぜひご一読を!写真展「救え・沖縄泡瀬干潟とサンゴ礁の海写真展のお知らせ」は8/20(水)までです(17・1... [続きを読む]

受信: 2008年8月17日 (日) 00時17分

» [沖縄][書評]沖縄(3) [alice日記]
『沖縄現代史 新版』(2005年発行) このところ沖縄の各種問題について興味があって、数冊の本を読んでみた。その中の一つが新崎 盛暉著『沖縄現代史 新版』(岩波新書)。1945年〜2005年における沖縄の状況を綿密に綴ってある。新書ながら凝縮された内容で、一行一行を読み飛ば... [続きを読む]

受信: 2008年8月17日 (日) 16時45分

» ニライカナイよりの伝言(追記:宮古島の写真を追加しましたよ) [そいつは帽子だ!]
今だ、見つめておけ 君のふるさと そのうつくしさの中の 本当の姿を 『遠い海の記憶』石川セリ 砂山ビーチ入り口。 入り口立て看の右手には御獄。 この石碑みたいなのは中学生の時にここに置かれたんだっけ。 駐車場の案内板とシーサーと..... [続きを読む]

受信: 2008年8月17日 (日) 19時55分

« 記憶 | トップページ | 縮図 »