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2008年8月28日 (木)

哀しみ

本来なら共に手を携えて笑い合えるはずの人々が、分断され互いに対立しあう構図に哀しみを覚える。

おおかな通信2さん より
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今朝は10隻の船が、嘉陽でコドラート調査を行うようです。(嘉陽はジュゴンとウミガメが現れる小さな素敵な集落です)。2隻は米軍のキャンプ内にあるビーチ前で生物調査を行っています。名護は大雨、洪水、雷注意報がでており、落雷、突風を警戒せよと天気予報では言っています。実際に雷が鳴っていても作業船を出し、ダイバーを潜らせています。以前は注意報が出ていたり、雷が鳴っていれば、船を引き上げていましたが、だんだんと作業員の安全への取り組みがおろそかになっています。防衛局からの圧力が激しい所為なのか、防衛局職員が責任者を現場に置かなくなっているので、作業員だけなら雷に打たれても良いと考えているのでしょうか。

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リーフチェッカー’さめ’の日記さん より
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 大浦湾の調査をするため汀間漁港に行く機会が多いのですが、また別の側面からやり切れない問題が生じています。沖縄防衛局が雇っている作業ダイバーの中に明らかに先輩ダイバーがいます。後輩に関してはそんなものかと割と割り切れたのですが、先輩に関しては難しい。防衛局の船と私たちの船は少し離れたところを使うので、よく見なければ向こうのことはわからない(向こうにはこちらが見えていると思いますが、先方作業ダイバーはみな黒のウエットスーツなので判別は難しい)のでなるべくよく見ないようにしているのですが。現場では私も手一杯であまり余計なことを考えられないのですが、昔、彼らの論文を読んで感動したこと、慣れない国際学会で優しくしてくれたこと、年賀状に書き添えられた優しい言葉など、後日になってさまざまな出来事を思い出してしまいます。

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サンラーの日記さん より
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 工事関係者がこう言った。「サンゴの命も大切と言うなら、
我々の生活はどうする!」
 自然を守り子孫の代まで豊かな故郷の姿を残していこう
と行動するメンバーに、工事の若い現場監督らしき人物は
真剣な表情で食い下がる。

 このシーンこそ沖縄の抱える問題の核心だ。利害を共に
する県民同士が対立する構図を、国の政策が作って行く。

サンラーは同じ状況を辺野古・大浦湾のアメリカ海兵隊新
基地建設の現場でも見てきた。

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みんな一所懸命なのである。
これが自分の仕事と決めたことに…。
たとえ、内心それが誤りであることに気付いていたとしても、自分の仕事として引き受けた以上、それをやり遂げなければ「お飯の食い上げ」になるから(泣。
サンラーの日記さんに出てくる「若い現場監督らしき人物」の気持ちが、私には想像できる。彼は彼なりに責任感の強い人だと思う。現場の作業員の生活を守らなきゃならない…その責任感は痛いほど良く判る。

…なればこそ、手をつなぐ道は無いのか…と考え込んでしまうのである。
分断することによって利益を得ている誰かに「アッカンベェ」をして手をつないで笑い合える日がいつか来ないものか…と。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

お邪魔いたします。
ペシャワール会を襲った悲劇も、分断の最たるものだと考えます。
どうやったら、人は銃口を越えられるのか。

人に倍するスーパーマンであることは簡単です。
人達を将棋の駒として扱うことも簡単です。

でもそれだけでは、また犠牲を生む。私が生む。
人を分断させて利益を得ているのは、他ならぬ強者な私なのですから。

自分が分断しないのは簡単です。
あとは、どうやって人を分断させないか。

投稿: jigen-bakadan | 2008年8月29日 (金) 15時30分

jigen-bakadan様、コメありがとうございます。

ペシャワール会の件、私も残念でなりません。
昨年来、伊勢崎賢治氏が公に指摘してきたことであり、中村哲氏も懸念を表明していたことですね。

>自分が分断しないのは簡単です。
>あとは、どうやって人を分断させないか。

そうですね。自分が分断しない(意識を持つ)のはできるかもしれませんが、分断させないで済ませられるか…人間としての知力が試されるところかもしれません。

投稿: とみんぐ | 2008年8月29日 (金) 19時05分

ご紹介ありがとうございます。
相手が見るからに邪悪そうならば心の整理も簡単なのですが・・・

違法な事前調査/環境現況調査の調査員たちは、彼らなりにサンゴや海を愛し、それに関わる仕事をしたいと強く願った結果だとわかってるだけに。私たちの立場にいると、それを押してでも「いったい何を手伝っているのか自覚しろ」と言いたくなってしまうのですが、ご指摘の通り「関わり始めてしまったこと」にそう簡単に終止符は打てない。

投稿: さめ | 2008年8月30日 (土) 01時41分

さめさん いつもお疲れ様です。
他人の心を推し量るのは、まして、さめさんと交流のあった方の心を推し量るのは失礼なことかも知れませんが…

彼らとて、ただ食べるだけのためにあの仕事を引き受けたわけじゃないのでは?などと考えてしまいます。
最小限の被害で止めるために何ができるかを考えた結果、あの仕事を請けたのかも。
ただ、目的が明確に示され、契約に縛られ、何重苦にも陥っているのかもしれません。
…こればっかりは、たとえ面と向かって問い質したとしても答は出てこないでしょうし。

投稿: とみんぐ | 2008年8月30日 (土) 06時18分

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