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2010年2月15日 (月)

楽しい蘊蓄を聞く

こういう蘊蓄(トーク)なら聞いてて楽しいなぁ…と思った。

きっかけはDannerというブランドの靴(型番:D-2105)を買ったこと。
価格が高かったんで、かなり思い切った買い物だった。
しかも、取扱店が少ない。
同じブランドを扱っている店を歩き回ったけど、ほとんどの店に置いてない。

これが、とっても具合が良い。
靴本体を手に取ると重いけど、履いてみると楽なんだな。
歩いてみると重さを感じないし、電車の中で立っているときには体重が足裏全体で分散して支えているみたいで疲れにくい。甲の上の方まで紐で締める格好になっているので踵が浮く感じもしない。
いやまぁ、最初に履いたときは「これ、馴染むのかな?」と不安になるほどの硬さではあったが(^^ゞ。
強いて欠点を言えば、紐をほどかないと絶対に脱げないということくらい(でも、普通の紐靴はそうだよなぁ)
それまで履いていた軽いABCマートの靴が、足に合っていなかったことが良くわかる(こっちを履くと疲れて苦痛<今までこれに満足していたのか?と愕然)

これなら2足でローテーションしようかなぁ、でも高いんだよなぁ…と逡巡しているうちに、カタログ落ちしやがんの。
焦った、焦った^^;

しかし、探してみるもんである。
神田の大喜靴店というところで同じ型を使った靴が売っているという。
行ってみた。
値段が…安い!(新渡戸さん1枚以上安い!)
買った(^^ゞ

並べてみた

Photo  

Danner(写真右)の方が、全体的に派手(標準の靴紐は黄色と茶色のツートーンだったこともあって、替えてある)。革も全体に薄く赤みがかった色でオイルレザーの割に艶がある。
大喜靴店(写真左)のは、最初に比べると格段に地味。だけど革は、いかにもオイルレザーらしい茶色で艶も抑えられている。個人的にはこちらの方が好み。なんせ、通勤に使う靴だからね。

実は、これ製造元は同じ、設計も同じで主要部品で違うのは鳩目と革だけなのである。安藤製靴という登山靴やバイクブーツの分野ではかなり有名なメーカーらしい(バイクブーツはKADOYAのOEM元)。

で、まぁ、大喜靴店の商品を購入したわけだが、このお店のご主人がなかなかの蘊蓄語りだったのである。
お店の展示場自体は田舎の靴屋より小さいのだけど、ご主人のおしゃべりに付き合っているうちに「下町情緒」という言葉を思い出した。

品物が判らないと困るので、最初に買ったものを履いていって「これと同じ木型で作ったのがあると聞いてきたんですが…」と問うと、トーク炸裂(笑。
「あぁ それね。以前はそれをDanner経由で仕入れてたんだけど、売れる割に入荷が遅いんでね。安藤製靴の社長さんに掛け合って、この店用に作ってもらうようにしたんだ」
購入した靴を箱に仕舞う前に「…ちょいオイル入れとくか」とつぶやきミンクオイルの缶を開ける。
そしておもむろに「その靴脱いで」…(は?)
手に取ったオイルを見せながら
「一度にこんなもんで良いからね、塗り過ぎは厳禁だよ」
つまり、実演指導なのである。これはある意味ありがたい。
実演指導はさらに続く。
購入した靴にオイルを塗った後、私の靴にオイルを入れながら…
「踵の内側、反対側に当たらない?」と聞きながら私の靴を見せてくる…そこには踵が当たってできた傷がある。
「踵の内側の角を削れば、この傷できにくくなるんだよねぇ。どうする?」と聞きながら、既に手にはノミのようなものが…。
ここまで用意されると、小心者の私に「否」と言えるわけが無い(笑。
(削ってもらったら、確かに傷がつかなくなった)
さらに、踵内側にできた色褪せ(脱ぐときに踵すりあわせることってありますよね、それでできたもの)を見て、「ちょっと色戻しておこうか」とクリームを出してきて、ゴシゴシ。
(おかげでそれ以来色褪せは起きていません m(_ _)m )

実演指導開始の前にコーヒーまで淹れてもらって、こちらとしては恐縮の限り^^;。

ゴシゴシしている間も「艶があった方が好み?それとも…」と、トークは途切れない。
オイルレザーがテカテカしているもどうかと思うので、その旨答えると
「お客さんの中にはわざとテカテカにする人もいるんだよ。ここはオフィス街だしねぇ」と言いながら、買った靴の箱の中にミンクオイル(市価¥500位)まで入れてくれた。

お店を出るとき、「ところでその靴いくらで買った?」と聞かれて答えたら…「それ、ぼり過ぎ(苦笑)」と反応されてしまった。まぁ、Dannerのブランド名もそれなりに有名だからねぇ…それが価格に上乗せされてるんだと思う。ただ、数か月履き比べた感じでは、革のへたり方はDannerの方が早い感じもする。

(後日談)
Dannerについてきた靴紐の代わり(地味な色のもの)を探したが、しっくりくるものが無い。
で、またこのお店に行ってきた。
「あぁ、これ特殊だからねぇ。普通の店には置いてないよ。」
そう言いながら出してきたのが、紐を巻いたドラム。
ご主人の蘊蓄によると、この靴の紐はザイルと同じ構造なんだそうでメーカーからドラムで買ってきて切り売りしてるんだそうだ。
いや、ザイルと同じ構造と言われてもこっちにはチンプンカンなんだけど^^;。
「普通に売ってるやつなら、綿のにすると良いよ」との助言も貰った。
しかし…
「その靴、脚の弱い人が履くと重さに脚が負けて疲れて歩き難いんだっていうけどね」とボソリ。
いや、ものすごぉく歩き易いんだけど(^^ゞ
これで走れと言われたら…さすがにそれは無理だが…^^;

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コメント

重そうダナー。(失礼)

投稿: みみず | 2010年2月15日 (月) 07時50分

>みみずさん

6インチブーツを履いてブイブイいわせていた(と推定)人に言われたくはないなぁ(笑)

投稿: とみんぐ | 2010年2月17日 (水) 20時18分

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